


賑わいは氷然と溶けた。が、歴史を思い歩く鹿児島・天文館。
薩摩藩の近代化の影に、重豪あり。 大河ドラマでは2025年6月現在、島津 重豪(しげひで)が注目されている。 鹿児島・島津氏の25代当主であり、薩摩藩第8代藩主の重豪は、自身でも「蘭癖大名(らんぺきだいみょ […]
静かに、静かに小さく生き続ける、紀州湯浅のまち。
江戸期の街並みに、新たな名物を見る。 和歌山県の湯浅醤油は、醤油発祥のまち。 『「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地』として、文化庁の日本遺産に登録されている。 JR湯浅駅から北西方面に10分ほどだろうか、 静 […]
足を浸ければ笑顔がこぼれる。南阿蘇の湧水群。
かつては小学校のプールでも使った、生活の水。 世界有数の規模を誇る阿蘇のカルデラで知られる、熊本県北東部の阿蘇五岳。 外輪山と呼ばれる、かつての阿蘇山の裾であるカルデラ縁の内側には3つの市町村があり、 それ […]
多摩川近く。豊かな自然環境が映画を呼び寄せた、調布へ。
“土地”が“まち”へと変わっていく中で 大正2年(1913)に笹塚―調布間が開通した京王電気軌道(現在の京王線)は、大正4年(1915)に調布―新宿間も開通。東京都郊外で自然豊かな場所だった調布市は、この頃 […]
谷あい、かつての宿場町に新たな賑わいを感じた若狭・熊川宿
御食国から、鯖がつないだ海と都 若狭湾に面した福井県小浜は、日本海側では珍しい大規模なリアス式海岸を有し、若狭ぐじ、日本一寒い場所で育つ若狭ふぐ、夏に旬を迎える岩牡蠣、鰈に鯖と、豊富な海産物を産出する地域。 […]
1000年の物語が詰まる街道。鈴鹿峠
箱根と並ぶ東海道の難所へ 三重県まで鰻を食べに行こうか。 ふと思い立って車を走らせる。 三重県、特に津市周辺は海と川が近く、河口でシラスウナギがよく獲れたようだ。江戸時代には食べられていたようで、昭和前期に […]
時代において行かれた、砂州上の民宿街、小天橋。
静かな、静かな山陰の町。 京都府と兵庫県の境、日本海側に久美浜町がある。小天橋砂州によって日本海と隔てられた久見浜湾があり、静かな、そして眺めの良い町だ。 小天橋というのは、久美浜町東隣の網野町浜詰から7キ […]
桜が散ったあと向かう桜の名所、吉野山
1本1本、色も見頃も異なるヤマザクラ。 関西の桜の名所に、吉野山がある。古くは役小角(役行者)が山桜の木に蔵王権現を刻み、中世の天皇や貴族が吉野山参詣を兼ねて桜を愛でた。現在も3万本ほどの桜が、多くの人の目 […]