桜が散ったあと向かう桜の名所、吉野山 1本1本、色も見頃も異なるヤマザクラ。 関西の桜の名所に、吉野山がある。古くは役小角(役行者)が山桜の木に蔵王権現を刻み、中世の天皇や貴族が吉野山参詣を兼ねて桜を愛でた。現在も3万本ほどの桜が、多くの人の目 […] 2024.4.12
文化は細部に宿るのではないか。雑煮の野菜に思う。 和食とは何? コロナ禍が落ち着きを取り戻し始めた2023年、諸外国からまた日本へ多くの人が訪れるようになってきた。 京都や大阪で、訪日している外国の方に話を聞く機会が何度かあり、その際に必ず尋ねるのが「訪日 […] 2024.2.22
都を見下ろし、何を思うか光悦寺。 洛西の山間に閑居あり。 京都はいつも、訪れる人で込んでいる。 そんな印象だ。 インバウンドが復活し始めて世界各国からたくさんの人がまた来るようになった。もちろん日本人観光客も多い。言わずもがな、郊外ではなく […] 2023.11.13
暮らしのための2.7キロ。紀州鉄道 スロウでのどかな、市民の足。 始発駅から終点までの距離2.7キロ、所要時間はわずか8分。 紀州鉄道は、単独路線としては日本で市番短い鉄道。住宅の間を建物スレスレに毎日走る。時速は20キロほど。ローカルであり […] 2023.10.3
巨樹。―樹は私たちをずっと見てきた― 巨樹が今なお新たに発見されている? 日本は、どんな地域を旅していても、たいてい巨樹・巨木に遭遇する。 素通りする手もあるのだが、立派な立ち姿は、目にして帰りたいもので、立ち寄り、幹の周りを歩いたり、見上げた […] 2023.8.24
いまとむかし。姿の違うまちを思う面白さ。日本海・佐津 レジャーブームで海水浴場と民宿のまちへ 夏。海水浴シーズンに、山陰の小さな集落・佐津を訪ねた。 白砂青松のコンパクトな海水浴場と、その岸部まで歩いてゆける距離に散らばっている民宿があり、日本海につながる佐津 […] 2023.7.27
江戸と明治をまたいだ、本州最南端のシンボル。潮岬灯台。 実は正式点灯の3年前に、一度輝いていた。 本州最南端の地として知られる、和歌山県串本町の潮岬。ここには、明治6年(1873)から正式点灯を開始した潮岬灯台がある。建設当初は木造八角形で、パンフレットによると […] 2023.6.30
旅に出て、風呂に入って目的地を探すこともあったり。 洗うだけではない楽しみがある、銭湯だが。 日本は温泉大国であると同時に、公衆浴場が多い国でもある。 もともとは「湯屋」として仏教伝来のあと寺院に誕生し、布教やそれに近い目的で、蒸気風呂として提供されることか […] 2023.6.5
山奥の天神社、人々が守り続ける神様と老婆の心。 みかんの里の山深く、さらさらと落ちる滝の袂に、小さな祠 みかんの産地で知られる和歌山県有田川町。町を東西に流れる有田川から北へ延びる県道159号線(海南吉備線)は、記紀に日本における柑橘の発祥の地と記される […] 2023.5.2
寅さんの足跡に、ほっとする日本が、ある。美作滝尾駅 止まった時間は、いつのことか。 数年前のこと。JR因美線美作滝尾駅訪ねた。現在も昭和3年(1928)開業当時の木造駅舎が残り、線路脇から田んぼが広がっている風景に、時間が止まっているかのようだ、とも形容され […] 2023.4.12