足を浸ければ笑顔がこぼれる。南阿蘇の湧水群。 かつては小学校のプールでも使った、生活の水。 世界有数の規模を誇る阿蘇のカルデラで知られる、熊本県北東部の阿蘇五岳。 外輪山と呼ばれる、かつての阿蘇山の裾であるカルデラ縁の内側には3つの市町村があり、 それ […] 2024.10.16
多摩川近く。豊かな自然環境が映画を呼び寄せた、調布へ。 “土地”が“まち”へと変わっていく中で 大正2年(1913)に笹塚―調布間が開通した京王電気軌道(現在の京王線)は、大正4年(1915)に調布―新宿間も開通。東京都郊外で自然豊かな場所だった調布市は、この頃 […] 2024.8.7
谷あい、かつての宿場町に新たな賑わいを感じた若狭・熊川宿 御食国から、鯖がつないだ海と都 若狭湾に面した福井県小浜は、日本海側では珍しい大規模なリアス式海岸を有し、若狭ぐじ、日本一寒い場所で育つ若狭ふぐ、夏に旬を迎える岩牡蠣、鰈に鯖と、豊富な海産物を産出する地域。 […] 2024.7.19
1000年の物語が詰まる街道。鈴鹿峠 箱根と並ぶ東海道の難所へ 三重県まで鰻を食べに行こうか。 ふと思い立って車を走らせる。 三重県、特に津市周辺は海と川が近く、河口でシラスウナギがよく獲れたようだ。江戸時代には食べられていたようで、昭和前期に […] 2024.6.5
時代において行かれた、砂州上の民宿街、小天橋。 静かな、静かな山陰の町。 京都府と兵庫県の境、日本海側に久美浜町がある。小天橋砂州によって日本海と隔てられた久見浜湾があり、静かな、そして眺めの良い町だ。 小天橋というのは、久美浜町東隣の網野町浜詰から7キ […] 2024.5.7
桜が散ったあと向かう桜の名所、吉野山 1本1本、色も見頃も異なるヤマザクラ。 関西の桜の名所に、吉野山がある。古くは役小角(役行者)が山桜の木に蔵王権現を刻み、中世の天皇や貴族が吉野山参詣を兼ねて桜を愛でた。現在も3万本ほどの桜が、多くの人の目 […] 2024.4.12
文化は細部に宿るのではないか。雑煮の野菜に思う。 和食とは何? コロナ禍が落ち着きを取り戻し始めた2023年、諸外国からまた日本へ多くの人が訪れるようになってきた。 京都や大阪で、訪日している外国の方に話を聞く機会が何度かあり、その際に必ず尋ねるのが「訪日 […] 2024.2.22
都を見下ろし、何を思うか光悦寺。 洛西の山間に閑居あり。 京都はいつも、訪れる人で込んでいる。 そんな印象だ。 インバウンドが復活し始めて世界各国からたくさんの人がまた来るようになった。もちろん日本人観光客も多い。言わずもがな、郊外ではなく […] 2023.11.13
暮らしのための2.7キロ。紀州鉄道 スロウでのどかな、市民の足。 始発駅から終点までの距離2.7キロ、所要時間はわずか8分。 紀州鉄道は、単独路線としては日本で市番短い鉄道。住宅の間を建物スレスレに毎日走る。時速は20キロほど。ローカルであり […] 2023.10.3
巨樹。―樹は私たちをずっと見てきた― 巨樹が今なお新たに発見されている? 日本は、どんな地域を旅していても、たいてい巨樹・巨木に遭遇する。 素通りする手もあるのだが、立派な立ち姿は、目にして帰りたいもので、立ち寄り、幹の周りを歩いたり、見上げた […] 2023.8.24