千年を優に超え、伽藍説法は未来へと続く。安芸国分寺 国家鎮護の願いが今なお、ある。 聖武天皇が人々の平安と国家鎮護を旨として「必ず良い場所を選び長く保つように」と国分寺建立の詔を発したのは天平13年(741)年のこと。 各地で土地の選定が始まるが、なかなか思 […] 2024.9.9
護られ、守り、今につながる。神田の小神社たち。 東京・神田。ミニ神社のまち。 神田に宿をとる機会があり、翌朝がのんびりと始まる日程だったため、早起きして、JR神田駅界隈を散歩した。 神田には、小さな神社がたくさんある。そしてほとんどを、各町内会の方々が守 […] 2023.12.30
ヤマトの前に思いを馳せる。 静かな森の中の大海神社。 住吉の地で、山幸彦の伝承に触れる。 古事記は、いつ読み返しても壮大なロマンを感じさせてくれる。 ファンタジーのようでもあり、この国の成り立ちについて考えて見る機会をもらえたり、読了後に日常の何気ないことに目 […] 2023.3.15
やり直せる。は神様も同じ。 ふたつの再起、やり直し。 2022年の年の瀬である現在、日本だけでなく世界中いろいろな場所で、いろいろな人が「再び起き上がる」ために生きている。取り戻す、やり直す、そうして、明日へ向かおう。 未来へ希望を抱 […] 2022.12.27
すっくと立つ大弘法。地域の人々の願いを背負う。 まちのシンボルに弘法大師が選ばれた、昭和初期。 愛知県春日井市。現在のJR春日井駅は昭和2年に誕生した国鉄鳥居松駅を前身としている。それまでの中央本線は東の高蔵寺駅から西の勝川駅間に結構な距離があるにもかか […] 2022.9.20
山裾に、夫婦の巨岩が立っていた。 文化財の宝庫と呼ばれるまちで。 和歌山県は記紀に登場する場所が多くある、歴史のまちだ。なかでも万葉の時代から都人が訪れた和歌浦を有する和歌山市、熊野古道の王子が市内に9つもある海南市は、複数の時代が交差する […] 2022.6.28
お不動さんに惹かれ、滝風に吹かれ。 ここにもあそこにも、不動明王。 篠栗四国八十八ヶ所霊場へ向かったのはほんの半年前のこと。いくつかの札所寺院を訪ね歩いた。その時に気づいたのは、篠栗の霊場には、とにかく「お不動さん」が多い、ということ。 不動 […] 2022.4.6
サウナに入りに、お寺へ行く。 ブームが寺にも来た、ということではない。 昨今のブームで、サウナの利用人口は恐らく飛躍的に伸びている。全国各地にサウナ施設が誕生しており、容易に持ち運べるテントサウナも人気だ。 「寺サウナ」というフレーズで […] 2022.2.16
顔で怒って、心で泣いて。 篠栗四国八十八ヶ所霊場の道を歩く、最後。 振り返ってみると、篠栗町の札所では、さまざまな顔付き、出で立ちの不動明王に会った。 不動明王は、大日如来が成り代わった姿とされる。ゆえに真言密教寺院には、不動明王像が多い。怒りを […] 2022.1.7
神秘、篠栗四国八十八ヶ所霊場<4>会いにいく道 お大師さまに会いに。 篠栗四国八十八ヶ所霊場のある篠栗町へと入り、どこへ向かって歩こうかと考え、 進路を弘法大師が修行したと伝わる滝のある、若杉山方面へ取った。 市街地を抜け、少しずつ道は上りへ。途中途中に […] 2021.11.28