太平洋の女王の味は、今も神戸に。「ビストロ ジロー」 陸に上がった洋食が、続く。 大阪の綿布問屋「根津清(通称)」の救済のため、同店から支援を受けていた谷崎潤一郎らが出資して 大東正信氏が昭和7年(1932)にオープンさせたレストラン「ハイウェイ」。 日本で初 […] 2024.6.25
北海道で一番記憶に残ってしまったのだ。ホッケフライカレー お総菜的な魚のフライといえば。 食堂の定食やスーパーなどで買うお総菜で、魚のフライといえば、アジフライを思い浮かべる。が、旅先の、特に海が近い町では、違う文化に出合うこともある。 調査取材で北海道の十勝平野 […] 2023.11.16
やや身を残し、甲羅の熱燗をつつーっと。菊一のかに面。 冬のはじまりは、そわそわする。 毎年11月初旬は、初デート前夜のように落ち着かなくなる。日本海の冬の味覚、松葉がに漁が始まるからだ。解禁日は11月6日。翌7日にはお店に並ぶ。 以前兵庫県北西端の町・浜坂で解 […] 2023.1.27
おかわり必至。多田屋のどて串。 ターミナル駅の近く、楽園の酒場。 和歌山市内で酒場を探そうと思うと、アロチやぶらくり丁を思い浮かべるが、楽園は、JR和歌山駅を下りて徒歩3分ほどのところにあった。 多田屋という。 右隣に酒販店「多田酒店」が […] 2022.8.19
精進と言わずとも、心整う薬草料理。 薬草のまち宇陀の、薬草(料理)の寺。 奈良県宇陀市を含む地域は、日本書紀に薬狩の記載があるほど、古くから薬草の供給地として知られていた。 やがて江戸時代になり、幕府から採薬師が宇陀を訪れた際、その見習いとし […] 2022.6.7
かにの町の、オフシーズンの民宿の朝。 かにがない時期に、求めるものは。 鳥取県鳥取市、兵庫県新温泉町・香美町・豊岡市、京都府京丹後市にまたがる山陰海岸ジオパークを、勝手に松葉がにラインと名付けている。 そのなかでも兵庫県香美町の香住は、言わずと […] 2022.5.23
その先を見て見ぬ振りする、たこ竹。 世の中でお伊勢さんへのおかげ参りが大流行していた天保二年、大阪の松屋町に「たこ竹」は誕生。 松屋町の商人たちに寿司(といっても稲荷のようなもの)とうどんを出していた。 当時の松屋町は現在のように人形や玩具店ではなく、菓子 […] 2022.4.26
つるやのチャーシュー 何を味わいたいか。そういう選び方を教わった。 北海道三大ラーメンのひとつ・旭川ラーメン。醤油ラーメンが主で、全国的に知られ、名店と呼ばれる店も多く、第二次世界大戦後に創業し、暖簾を守り続けている店も数多ある。ある調査では […] 2022.2.14
港屋のちゃんぽん 人はここを「お遍路食堂」と言う。 福岡県糟屋郡篠栗町は、篠栗四国八十八ヶ所霊場が町に散在しており、3泊4日かけて札所を巡るお遍路が訪れる町だ。 場所はJR筑前山手駅前。店を開いてもう100年を超えるという。現おばちゃんで […] 2021.12.16
一養軒のローストビーフ 洋食とウイスキー。どちらを主として店に入るか。 京都は古くから続く洋食店が知られている。オムライスだったりクリームコロッケだったり、名物もそれぞれ。 しかし、佇まいこそ名物、と言える店はここだけではないだろ […] 2021.11.18